前回「臨店検査」が始まったお話を書きましたが、まず彼らは何の予告もなくやってきます。この時も代表窓口宛に、普通の出入り業者と同じようにやってきました。しかしその場に出向くと間髪入れず検査の開始を告知され、その後最低1ヶ月半程度は会社に居座る事となり、これに伴って会議室が1つ占有されました。
また、書類は原則持ち出しおよび破棄禁止、メールの削除も禁止が告げられ、OSや主要な業務アプリケーションに対し、全てのリソースにアクセスが可能なアカウントの作成が求められました。
その様は、良く企業が不祥事をやらかしたときに、ニュース等メディアで流れる「強制捜査」そのものでした。
これらの事前準備が終わった後、実際の検査が始まります。原則として、一般公開されている検査マニュアル(PDF注意)に基づき個別の確認事項の実施状況や過不足を点検して行くのですが、マニュアルの確認事項1つ1つを確認して行くようなやり方ではありませんでしたので、実際にはどのように検査が進められるかを現場観点で以下にざっくりとまとめてみました。
と、こんな具合に検査が始まった直後からぶっすぶすに刺されまくり…見事に主要な検査項目で引っかかり、最終的に出された検査結果として、めでたく「業務改善命令」が出ましたとさ/(^o^)\ オワタ
一度業務改善命令が出されると、こちらに掲載の通り改善計画書を提出の上、当局より改善が認められるまで、社内で改善活動を進めた上で、定期的に報告書を提出しなければならなくなります。自分はこれが解除されるまで、1年近くこの改善活動と報告に振り回されっぱなしの状態となりました…。
ここまでで文書がずいぶんと長くなってしまいましたので、後半の現場を外れたときのお話などは、後編として投稿します。