最近Webで「これからSIerは非常に厳しい」とか「SIerはオワコン」みたいな話をよく見かけるようになりました。
最近だとこの辺りが話題になりましたね。

SIエンジニアの自分戦略 -急がば回れ、選ぶなら近道- - DevLOVE
しかしながら、自分から見るとどれも一面的に見えるんです。書かれている事はあながち間違ってはいないのでしょうが、それはSIerだけがそうなのか?実はITサービス業全般がそうではないのか?と思ったので、ちょっと異なる確度から考えてみようかと。
システムインテグレーター:wikipediaより抜粋
まぁいろんな会社があるわけですが、一ついえる事は、SI等のサービスを買う方から見ると、少ない投資コストで多くの見返りがあれば、どんなSI会社が手がけようが、どんなテクノロジーを使おうが構わないのです。
無論投資金額や業務上の重要度が上がれば、質や信頼関係なども重要視されますが、皮肉な事に、テクノロジーの進化に従いその敷居はどんどん低くなっています。
今では大塚商会の様な元OA機器屋がコピー機を売るノリで案件をこなし、その結果外資系ベンダーから優良リセラーとして表彰され、また多くの人が知るように、メールやグループウェア、会計系のパッケージの類いは、クラウドにより数日で導入が完了してしまうのが当たり前のような世界になりました。
上場しているような規模のSIerでないと手がけられないような大型案件も依然として存在はするものの、Windowsが企業サーバとして一定の地位を確立した頃に多数存在した、イニシャルでMax1億程度の案件は、内容が特殊なものでない限り軒並みインスタント化・低価格化しているものと思われます。
例えば、某ソーシャルゲーム関連の会社さん等は、以前「GREE・DeNA等のソーシャルゲーム業界への当局規制(コンプガチャ)についての雑感」書いたような問題もあり、一時の飛ぶ鳥を落とす勢いは衰えつつも、いまのところこの巨頭2社の業績はそれほど悪く無さそうです。
しかし、この先3年・5年・10年のスパンで見た時、果たしてSIerとどっちが生き残っている確率が高いのかと考えると、ガラゲーからスマートフォンへの技術的な転換が進む一方で、競合が多数ひしめく中、売れ筋のゲームを生み出し続けないと喰っていけないソーシャルゲーム関連の事業構造の脆弱性に気づくのではないでしょうか。
例えばちょっと前にウノウの買収で話題になったzyngaも、あっという間に日本を撤退する事になってしまいましたし...。
なので、そんな中SIerがオワコンだなんだといっても何も好転しないと思うのです。
自分は、SIerに居ようが、他のシステムに関わる会社に居ようが、エンジニアとして仕事に打ち込める鍵になるのは「コンピュータを使う立場になるか、または使われる立場になるか」だと考えます。
これを説明するにはちょっと投稿が長くなってしまいそうなので、いわゆる「ISO9001」や「ISO27001」などのマネジメントシステムを例に、別エントリで説明します。
最近だとこの辺りが話題になりましたね。
SIエンジニアの自分戦略 -急がば回れ、選ぶなら近道- - DevLOVE
しかしながら、自分から見るとどれも一面的に見えるんです。書かれている事はあながち間違ってはいないのでしょうが、それはSIerだけがそうなのか?実はITサービス業全般がそうではないのか?と思ったので、ちょっと異なる確度から考えてみようかと。
■そもそもSIerとは?
またしてもwikipediaからの引用となりますが、よく纏まっているので以下に引用します。システムインテグレーター:wikipediaより抜粋
まぁいろんな会社があるわけですが、一ついえる事は、SI等のサービスを買う方から見ると、少ない投資コストで多くの見返りがあれば、どんなSI会社が手がけようが、どんなテクノロジーを使おうが構わないのです。
無論投資金額や業務上の重要度が上がれば、質や信頼関係なども重要視されますが、皮肉な事に、テクノロジーの進化に従いその敷居はどんどん低くなっています。
今では大塚商会の様な元OA機器屋がコピー機を売るノリで案件をこなし、その結果外資系ベンダーから優良リセラーとして表彰され、また多くの人が知るように、メールやグループウェア、会計系のパッケージの類いは、クラウドにより数日で導入が完了してしまうのが当たり前のような世界になりました。
上場しているような規模のSIerでないと手がけられないような大型案件も依然として存在はするものの、Windowsが企業サーバとして一定の地位を確立した頃に多数存在した、イニシャルでMax1億程度の案件は、内容が特殊なものでない限り軒並みインスタント化・低価格化しているものと思われます。
■SIerは今後厳しいのか?
上記から考えれば、SIerの前途は厳しいんでしょうね。それはおそらく間違いないんでしょうが、ではSIer以外のIT業界って、厳しくないんでしたっけ?いやいや決してそんな事は無いと思いますよ。例えば、某ソーシャルゲーム関連の会社さん等は、以前「GREE・DeNA等のソーシャルゲーム業界への当局規制(コンプガチャ)についての雑感」書いたような問題もあり、一時の飛ぶ鳥を落とす勢いは衰えつつも、いまのところこの巨頭2社の業績はそれほど悪く無さそうです。
しかし、この先3年・5年・10年のスパンで見た時、果たしてSIerとどっちが生き残っている確率が高いのかと考えると、ガラゲーからスマートフォンへの技術的な転換が進む一方で、競合が多数ひしめく中、売れ筋のゲームを生み出し続けないと喰っていけないソーシャルゲーム関連の事業構造の脆弱性に気づくのではないでしょうか。
例えばちょっと前にウノウの買収で話題になったzyngaも、あっという間に日本を撤退する事になってしまいましたし...。
■せめてコンピュータに「使われる」立場から脱出しよう
今回はSIerを話題にあげましたが、正直このご時世で楽に喰える商売などそうそうありません。そんな会社があれば大人気になっているでしょう。なので、そんな中SIerがオワコンだなんだといっても何も好転しないと思うのです。
自分は、SIerに居ようが、他のシステムに関わる会社に居ようが、エンジニアとして仕事に打ち込める鍵になるのは「コンピュータを使う立場になるか、または使われる立場になるか」だと考えます。
これを説明するにはちょっと投稿が長くなってしまいそうなので、いわゆる「ISO9001」や「ISO27001」などのマネジメントシステムを例に、別エントリで説明します。