PCインストラクターのお仕事 【その1】インテルワークショップ

テスター・デバッガー業務の派遣契約が3ヶ月で打ち切りになってしまった後に、急遽決まった仕事が「PCインストラクター」。
前回の投稿で「エアロビ?」とか書きましたが、派遣先は大手SIerの教育事業部で、「インテル入ってる?」で有名なインテル社の研修を担当するPCインストラクターの仕事を紹介されたのでした。

研修内容は8086CPUの仕組みの座学+アセンブラでの実習との事で、まさにゲーム会社で学んだ内容ほぼそのまんまと、技術的なマッチングはばっちりだったんですが、20代前半で大勢の人前で、かつ仕事として話をした事など一度もなかった自分は、紹介を受けるかどうかで相当悩みました。
しかし待遇が前回の派遣先と同額の時給2000円で、勤務地も前回の派遣先は通勤に1時間を要していたところが30分を切る見込みと、そのときの自分にとってはヨダレが出るほど高待遇だったので、欲にかまけて「高卒のアホが人にものを教える」という何とも罪深い道を歩みだしたのでした。

で、職場に初出勤した日に、「まずは受講者として、PCインストラクターの仕事を体感してみて」と指示を頂いて、たまたまその日に開催していたMS-Officeの研修に参加したところ、なんと自分より若いおねーちゃんが、のインストラクターを立派にこなしているではあーりませんか!

「ヤバい自分より年下のおねーちゃんがこんなにしっかり仕事こなしているのに、はじめてだからと弱音を吐けない」と、オロオロ小ずるい逃げ道を考えている間もなく、翌日から容赦なく引き継ぎが始まったのでした。

  • 1週目 一般の受講者に混じって、派遣先の正社員の方がPCインストラクターを担当している3日間の研修を受講
  • 2週目 研修テキストの各ページに、PCインストラクターとして話をする際の要点を、カンニングペーパーのノリで書きこみまくり
  • 3週目 PCインストラクターのアシスタントとして研修に入る。課題実施時のフォロー等で受講者との接点をはじめて持つ
  • 4週目 教育事業部の社員に仮想受講者になってもらっての最終リハーサル。これでGoが出ないと2週目に戻る
実は4週目でダメだしを受けて2週目に戻る事を期待していたへたれな自分は、その野望を見事に打ち砕かれ、ちょうど出向開始1ヶ月後の翌週からデビューを言い渡されたのでした・・・


最後に「テキスト見ながらだと、どうしても顔がうつむき加減になるので、10秒以上のあいだ下を向いてると、上からたらいが落ちてくると思って講義をするとイイ」とか、
受講者の顔を見ると緊張するから、ちょうどつむじあたりを見るようにして「誰かズラの人いないかな」等とよけいな事を考える心の余裕があると、過度に緊張しなくてイイ」等と、
為になっているんだかなっていないんだか分からんようなアドバイスを受け望んだはじめての講義は、残念ながら特にネタになるような失敗もなく、何とか終わらせる事が出来たのでした。


今も年に1回有るか無いかくらいの頻度ですが、主に社内で多数の方を前にお話をする機会があるのですが、未だにデビュー前のアドバイスが脳裏をよぎり、逆に吹きそうになる事も多々あり、かえって迷惑しています・・・

と同時に、自分もこの1ヶ月の間にプレッシャーで3キロの体重減と相成りました(しかし翌月すぐに元通りに(涙))。


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