「日本IBMの解雇の仕方は、別に非道じゃないとおもう...」に完全同意:外資系IT企業編

今回はこちらの記事をネタとさせて頂きました。

http://blogos.com/article/49269/?axis=p:0
日本IBMの解雇の仕方は、別に非道じゃないとおもう……アメリカでは、当り前 「今日はニューヨークからボスが来る日だ。さっさとスタバに避難しようぜ!」:BLOGOS

またしてもBLOGOSからの記事で、さらにネタの大元は先日投稿した「「NECリストラ 面談一問一答メモ」を見て、自分が同じ立場に置かれた時の事を考えてみる」のソースと同じくしんぶん赤旗なのがナニだったりするのですが、自分も過去似たような事が身近でありましたので一口乗ってみようかと。

この記事を書かれている方は金融業界のお話を例に出されていますが、元の記事で吊るし上げられた日本IBMをはじめとした、日本でビジネスをしている外資系IT企業も、程度の差こそあれ同じようなオペレーションをするんです。

まずは自分の身近で起きたお話を↓
http://around40-ojisan.blogspot.jp/2011/10/blog-post_09.html
はじめてのリストラ:【元】アラフォーおじさんの中年転職履歴

記事を要約しますと「当時の勤め先であった外資系IT企業が本国でより規模の大きい同業他社に買収された後、国内も同様に社名変更やオフィスの統合等が行われた後に、買収された側に所属していた営業部所属の社員が、まさに「ロックアウト解雇」でバッサリ解雇されていった」というお話です。

ちなみにこの出来事は10年以上前に起きてます。なので、元記事の「ロックアウト解雇」は決して「新しい手法」や「珍しい話」ではなく、自分が知る限り外資系IT企業では割と昔から用いられていた手法なのです。


■首を切られるリスクが高い分、給料も水準より高く、インセンティブで年収1000万越えも当たり前の世界

じゃあ何でそんなリスクを追ってまで外資の会社に行くかというと、ブランドイメージ等理由は様々あるんでしょうが、やっぱり給料が良いという事も多分にあるのでしょう。
例えば自分は先の「はじめてのリストラ」の時に勤めていた時は20代後半でしたが、高卒にも関わらず「ベース年棒600万+α実績ボーナス(目標管理での達成評価)」を頂いておりました。

また営業セクションはこんなものではなく、例えば2桁億オーダーの案件を受注すると「インセンティブうん千万」なんて言う話も普通にあり、そのおかげで翌年のベース年棒が前年度の所得から計算された税金で殆ど持っていかれてしまい、手取りがほぼ0円なんていう、本人に取っては笑えない笑い話が聞かれたほどでした。
リーマンショックくらいまでは「シスコのハイエンドルーターが1台売れればインセンティブでベンツが買える」などと、景気の良い話をよく聞いたものです。

しかしその分ノルマも大変厳しく、例えば某グローバルアプリケーションベンダーでは、営業セクションの本部長クラスは四半期のノルマを2連続で未達にしてしまうと即クビ、部長以下のクラスでも降格か左遷が当たり前との話を聞きました。その会社、エンジニアからは居心地が良いと評判なんですが...

こんな具合なので、特に営業セクションに所属する方は、平社員から幹部クラスまで外資系IT企業の間を転々と移られる事が多い様です。例えば1年前まではサーバー機器を売りに来ていた営業さんが、いつの間にストレージベンダーの名刺持って挨拶に来たと思えば、更に半年後システム管理系のパッケージソフトベンダーの名刺持って笑顔で挨拶に来るなんていう光景を何度も目にしています。

元記事の著者が所属されていた外資系金融も、相当にハードな環境である事はWebの記事等でよく目にしますが、外資系IT企業も程度の差こそあれ、ノリは一緒なのです。

ということで、元記事の「ロックアウト解雇」が日本の法規上合法かどうかは、個人的に知識が無いため判断出来かねますが、外資系の企業でこのようなやり方でリストラ等のオペレーションが行われる事は数年も勤めれば判る事であり、労組経由で「新たなリストラ手法を許さない」などと吠えた所で、「お前ホントは知っててゴネ得狙ってんだろ」としか思えないのでした。

自分が「ロックアウト解雇」を喰らったら、間違いなく良い思いはしないだろう思いつつも、あえて書いてみました。


ここまでご覧頂き、有り難うございます。
当エントリを含め、これまでの転職履歴で得た経験から、仕事に向かい合う為に必要なテクニックや、メンタリティ・思いを抽出し、「お仕事サバイバル」のページにまとめました。
また、「お仕事サバイバル」のネタ元となる、就職からアラフォーの現在に至るまでの8回に渡る転職履歴について、「転職履歴」のページにまとめています。 
それぞれ、あわせてご覧頂けますと幸いです。