ダイヤモンドオンラインの記事「1年で300社以上の採用試験に落ち続けた40代男性」に茶々を入れてみる

今日は今まで大事に愛でていたipad2を落下させ、「【パチもん?】¥1,560円で、ipad用カバー(Bluetoothキーボード付き)購入」で紹介したキーボード付きケースをダメにし、かつipad2まで傷物にしてしまって落ち込んでいます...(´・ω・`)

ということで、このやり場の無いショックを以下の記事に当たり散らしてすっきりする事にしましたw
http://diamond.jp/articles/-/24713
空白の2年”が致命傷に 1年で300社以上の採用試験に落ち続けた40代男性ダイヤモンドオンライン

「記事に当たり散らして」というのは冗談です(笑)。
しかしこの記事、初めて読んだ時には結構衝撃を受けたものの、よくよく読むといろいろ?なところが出て来たので...個別に軽く突っ込んでみたいと思います。
なお、突っ込みは主に採用者側に立った際に思うポジショントークであります事をご了承ください。

疑問その1:「この歳になると、年功序列の会社は、給与が高くなるし、管理職としての能力を求められる。」

これは銀行勤めで40過ぎの人であれば、年功序列でなくともごく普通に求められる用件と思うのですが...そうじゃなかったらわざわざ中年オヤジなんか雇わず、伸びシロがある若い人雇った方が良いと考えるのが普通ではないかと。


疑問その2:「仕事を失ったり、転職したりすることは不思議ではないという考え方が、日本の採用者側に浸透していないところがあると思うんですよ」

採用側もそれは判ってると思いますよ。だから「転職」が商売になってリクルートやその他転職斡旋の会社が伸びて来たんですから。
しかしリーマンショック以降は何処の会社も求人には慎重になっているのは間違いないでしょう。またこのような転職に必ずしも有利とはいえない状況にも関わらず、何故「あえて」転職を選択するか、採用側は必ず確認すると思いますよ。


疑問その3:「ハローワークの窓口の人たちが、求人票を見て、その仕事がどのくらいの実務経験や技術系の資格取得者が必要なのか。求職を求める人たちと求人内容とをマッチングさせる能力がないんですよ」

これは「安かろう悪かろう」の典型ではないかと。
情報源として割り切って利用するならまだしも、公共事業ですから、その道で喰おうとしている民間の会社より質が落ちるのは自明の理ではないかと。最近では「ハローワーク 非正規職員労組発足へ」記事が出てましたし。
ところでこの記事、google先生では何処もネタ元が削除されてしまっているようなので、この記事を取り上げているblogエントリーを載っけておきます。


疑問その4:「私は、履歴書の資格の欄が立派に埋まるんです。ところが、ほとんどの資格は、自分で開業している人か、企業で必要に迫られて持っている人以外、まったく役に立ちません。ところが、資格の学校は、その必要性を盛んに煽ります。」

資格だけでは飯は喰えません。
資格を生かして何らかのバリューを生んでいるならまだしも、この方は車の免許で例えれば「ペーパードライバー」状態の様で。かつ、「資格の学校が煽っている」と物言いを付けていますが、40過ぎのおっさんがそんな他所に責任を押し付けるような事をいうのは幼すぎると思うのは自分だけ?


疑問その5:「私が感じたのは、一旦、仕事を離れると、人としての価値が下がったような扱いをされることです。理想的なのは、大学を卒業してから現在まで仕事が一貫していて、転職の回数も少なくて、途中のブランクがないこと。石油やガスのパイプラインじゃないですけど、継ぎ目がちゃんとつながっていて、途中で漏れていないことなんです。ところが、いまは、事情があって継ぎ目がうまくつながらない人が多い。そういう人たちが、社会から排除されているような気がするんです」

厳しい事を言うようですが、「「石油やガスのパイプライン」で途中で漏れてたら、漏れていないパイプラインより価値が下がる」のは当たり前の事では?そのような扱いを受ける事を予め飲み込んで望まないと、なおの事自分がしんどいだけだと思うんですが。
一方で、「事情があって継ぎ目がうまくつながらない人が 〜 社会から排除されているような」のくだりは、それだけ受け入れる企業側の余裕が失われているという事であり、これは突っ込みようが無い深刻な問題と受け止めています。


 疑問その6:「私の周囲には、専業主夫をしていたり、 専業主婦の妻と子どもがいるという“昭和的”家族構成の人が多く、結婚していない自分は、例外的存在で肩身が狭いんです」

えっ?「専業主夫」をしている「昭和的家族構成」ですか?
自分も昭和生まれですが、「専業主夫」って今も昔も殆ど聞かないですね。これは単に「未婚」を気にしているだけで、「専業主夫」とか「昭和的家族構成」ってあまり関係がないような...


疑問その7:Aさんは、300社以上応募し続けた末、この9月、ようやく就職先が決まった。肉体的にハードな仕事を求められるシンクタンクだ。

「肉体的にハードな仕事を求められるシンクタンク」って表現に凄く違和感を覚えます...そりゃ相応にハードでしょうけど、基本デスクワークですから。しかも40過ぎで転職出来ればおそらく年収一本超えますよ。
2年もブランクあったのに、最終的にシンクタンクに身を納める事が出来たのであれば、「転職活動は大成功!」と言えるはずなのに、ネガティブなイメージが強調されているように見えてしまいます。


...ということで、何か書いてある事がとてもちぐはぐに感じたんですよ。ブランクが開いてしまうと非常にリスクが高い事に間違いは無いと自分も思うのですが、極端にそれを煽り過ぎなのではないかと。また記事の要所に出てくるコメントも、「Aさん」という同一人物が答えている事になっているけれども一貫性が無いように見え、実はいろんな人から聞いた話を切り貼りしてやしませんか?と思ってしまいます(あくまで個人の見解です)。

こんな具合で「これは脅かし過ぎだろダイヤモンドオンラインさん」と思いながらも、「もし自分が「うまく経歴の継ぎ目が繋がらずに社会から排除されているように感じる」様になってしまったらどうしよう」とドキドキしながら記事を読んだのでした(結局釣られている)。

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