前回の投稿に書いた通り、インフラ担当の社員が他部署に移動した事に伴って、自分は開発担当のマネージャの下に配属となり、実質的に自分を含む出向元のチームが、出向先のインフラ業務やインフラに関わるベンダーコントロールを一括して担当する事になりました。こう書くと形態として「アウトソース」のように聞こえますが、実態としては準委任契約の元、形態・実態共に出向先の社員と何ら変わりなく、まるでプロパー社員がインフラを担当しているかのごとくタスクをこなしていました。
そんな中自分は管理職となったわけですが、それまでインフラ構築・運用担当としてタスクをこなしているところに、以下のタスクが順繰りに積み上がっていきました。
上記の1.から3.に至るまでの間、インフラ部門には更に4名の増員がされましたが、残念ながらデータベース周りの仕事をすぐに引き継げるような人材には恵まれず、かといって増員されたメンバーをがっつり教育する余裕もなく、仕事の難易度で行くとOracle Silver程度のスキルレベルでこなせる業務を割り振るまでが精一杯でした。
その結果自分は、
- 日々のシステム稼働状況のモニタリングや部下のタスクや進捗フォローをこなしつつ
- システム開発案件や処理劣化に伴うデータベースのサイジングやチューニングに対応し
- 障害が起きれば、昼夜問わず火消し(現場対応と対外的な報告の取り纏め)に追われ
- 月次でこれらの活動を総括して経営陣に報告し
- 半期毎に予算取りの戦いで何度も計画書のさし戻しを喰らい
というマルチスレッド状態で仕事をこなさなければ廻らない状態となりました。
ちょうど自分はもうすぐ35才を迎える頃で、頭の中に「SE35才定年説」という言葉がよぎりました。
「SE35才定年説」は、一般的には「スキルの限界」や「体力の限界」を根拠とする事が多いように感じますが、自分にとっては現場タスクと管理タスクの両立を期待されるものの、自分のキャパシティでは質の維持が困難で、かつどちらか一方の仕事だけを選べる状況になく、どんどん消耗して行く様もこの言葉に当てはまるよな・・・などとぼんやり考えていたのでした。