久々の正社員

その後派遣でのPCインストラクター稼業はどうなったのかというと、結局PCインストラクターを止めて現場に出て、実業務を経験しないと体得が難しいノウハウの取得に努める道を選んだのでした。
具体的には、PCインストラクター時代に知り合ったSEさんに声をかけられ、そのSEさんが参画するとお話をしてくれたベンチャー会社に合流したのでした。

転職時は、「派遣でPCインストラクターを続ける」「派遣先に入社し、PCインストラクターを続ける」「PCインストラクターを止めて現場に出る」という3つの選択肢があったのですが、「派遣でPCインストラクターを続ける」は、派遣先に入社を進められた時点で、それを断りつつ同じ派遣先で仕事を続ける図太さを当時は持ち合わせていなかったので、前回投稿の段階ですでに選択肢から外れました。

残りの2択は、仕事に対するスタンスと収入次第というところだったのですが、先にお話を頂いていた「派遣先に入社し、PCインストラクターを続ける」方は、派遣先企業の人事制度上の問題で、どんなにがんばっても派遣時の収入から大幅に減少してしまう事が目に見えていたのに対し、PCインストラクターを止めて現場に出る」という選択肢では、声をかけてくれたSEさんの一声で、さくっと派遣時代の年収を超える年棒を提示され、かつ「上場を目指しているので、在職中に従業員持ち株を仕込んでおけば、上場したときに大化けするカモヨ!」という甘い言葉にくらっと来て、欲深い自分は晴れてベンチャー企業の社員になったのでした。

そのベンチャー企業は、いくつかの業務パッケージの取り扱いとオープン系SIの2本立てという、今となってはベンチャーというのも憚られる何の変哲も無い業態だったのですが、当時は「イントラネット」「エクストラネット」なんて言うバズワードが業界を賑わせており、それらのテクノロジーに詳しいエンジニアやプロダクトをかき集め、風呂敷を広げて「さぁどうだ!!」という商売の仕方で、うまい具合に事業が立ち上がってしまったが為に、その後おんなじような商売の仕方をする会社が雨後のタケノコのように立ち上がり、ごくわずかな先行者優位を生かせず商売が細って来ても「まだだ、まだ行ける」といいながら、気がついたときには「行ってはいけない領域を既に突き抜けていたでござる」という、何故か事の顛末をいきなり先に書くような状況に至ったのでした・・・

入社時の言葉につられてしこしこ積み立てた「従業員持ち株」も全て紙くずに・・・新車一台買えるくらい突っ込んだのに(涙)。

とはいいつつ、会社としては2年半持ったので、引き続き在職時のエピソードを書き残していきたいと思います。

ここまでご覧頂き、有り難うございます。
当エントリを含む、就職からアラフォーの現在に至るまでの8回に渡る転職履歴について、「転職履歴」のページにまとめました。
また、これまでの転職履歴で得た経験から、仕事に向かい合う為に必要なテクニックや、メンタリティ・思いを抽出し、「お仕事サバイバル」のページにまとめ直しました。 
それぞれ、あわせてご覧頂けますと幸いです。