「NECリストラ 面談一問一答メモ」を見て、自分が同じ立場に置かれた時の事を考えてみる

ここ最近公私ともに忙しく、ほぼ1週間ぶりの投稿となりますが、投稿の間が空いているにも拘らず、ここ数日じわじわPVが伸びていました。

はて何ぞやと思ってちょっと調べてみたところ、おそらくはこちらの記事がトリガになっていると思われ、せっかくなので自分の思った事を書いてみたいと思います。

http://blogos.com/article/48034/
私はこうして退職を強要された NECリストラ 面談一問一答メモ(しんぶん赤旗)BLOGOS(ブロゴス)


■リストラのプロセスとしては良くあるパターン

Webに流れている情報を見る限り、記事になっているリストラのプロセスは「2回目のリストラ、そして40歳を前にして」に書いた以下の流れと概ね同様に思われます。

削減計画は、当初部長以上に目標値が周知され、その後企画部門が「早期退職金上乗せ」+「専門業者による転職活動支援」をセットにした希望退職制度のスキームを作成し、目標設定後半年後に全社に展開されました。
このスキーム、表向きにはあくまで退職を希望する者のみに適用され、希望するか否かを所属部署の本部長との面談で伝える事と周知されました。しかし実際には、本部長があらかじめ「残ってほしい人」と「残ってほしくない人」のリストを作成し、「残ってほしくない人」には、対象者が「希望する」まで面接を何度でも繰り返すという、なかなかエグイ手法がとられました。

このようなやり方は今回の記事内容に限った話ではなく、他社のリストラ事例でも伝え聞く話ではあります。ということは、この手のプロセスは既に確立されており、おそらく法的にもギリギリセーフなんでしょう。
会社側も自ら進んでお縄ちょうだいとなるような事はしませんよね。


■もし自分が強要された立場ならどうする?

さて、会社がこのような事態に陥った時に、どのような人がリストラ候補に上がってしまうのでしょう。
まずは「リストラ要員の条件」に書いた内容を抜粋します。

どんなに仕事が出来ても、上長との相性等で不幸にも候補に挙げられてしまう人もいるでしょう。自分自身と周りの環境を冷静に考え、仕事のフィールドを変える事で自らのパフォーマンスを上げる事が出来ると考えるのであれば、自らの力で転職先を探すのが最も望ましいと思います。
しかしながら、このような事態にリストラ候補に挙がってしまうような人は、どちらかと言えば「リストラ候補に挙ってしまっても仕方の無い仕事っぷり」と評される人が多いのもまた事実ではないでしょうか。

自分が「2回目のリストラ、そして40歳を前にして」で書いた2回目のリストラでは、自ら希望退職に応じたのではなく、役員から退職勧告されたと思われる人たちは、それまでの仕事っぷりが残念な人たちばかりでした。

また最近では、「仕事っぷり」だけではなく自身を取り巻く人たちからの人気や評価も多分に影響するようで、Web上でもそのような記事を良く見かけます。
以下、ご参考までに。
http://president.jp/articles/-/6052
人事部が激白!リストラされる人、されない人の分かれ道PRESIDENT Online - プレジデント

ちなみに先月、「3回目のリストラが所属部署を直撃(´・ω・`) だがしかし...」に書いたように、元いた自分の所属部署は統廃合により消滅してしまいましたが、これは「リストラを何とか回避した際に聞いた、社長からの衝撃の発言」で書いた通り、「自身を取り巻く人たちからの人気や評価」も少なからず判断要素に含まれていたんだろうと思っています。

幸いな事に自分は別部署に拾われて難を逃れましたが、もし先にあげたリストラのような詰められ方をしたら、どうしていただろうと考えてしまいます。

理想は、割り増し退職金など貰えるものはガッツリ貰ってとっとと転職となりますが、「今時の転職の厳しい現実を知る」にも書いた通り、アラフォー以上の転職活動は非常に厳しい状況にある中、このような選択が出来る人は限られます。

今回のNECのケースでは、会社からは事実上「退職」以外の選択肢は提示されておらず、また先にも書いた通り、会社は何しろ隙のない鉄壁の施策で勧告をしてきます。
このような状況下で選択肢が無ければ、割り増し退職金が支給される応募期間ギリギリまで会社に在籍し少しでも長い期間給料をもらっておくか、または整理解雇による「会社都合による退職」の名目をGetして、少しでも長く・多くの失業手当を得られるよう、悪あがきをするしかないでしょうね。


■第二、第三の選択肢を以て自衛するしか無い

粘りに粘って交渉し少しでもマシな条件を引き出すにしても、事実上の退職勧告を11回も繰り返し行われる中で、それに耐えながら交渉するのは非常にしんどいですし、またミジメでもあります。

そんな状況下で出来る事と言えば、やはり日頃からリストラ候補にならないよう努力しつつ、常に所属の会社以外のフィールドで喰っていく為の第二、第三の選択肢を自分自身で確保するしかないと思うのです。

NEC以外にもほぼ同じタイミングでSonyやシャープ等名だたる家電メーカーが大規模リストラに踏み切っており、これらの想定リストラ人員数を合計すると3万人近くになります。
単純に考えると、転職を検討されている方から見れば、同じく転職をしようとしているライバルが3万人増加する事を意味しており、ただでさえ厳しい状況なのに更にハードルが上がった状態と考えられます。

それでも、ある日いきなり会社からリストラが告知され、丸腰で立ち向かわざる得ない状況に陥るくらいなら、「転職サイトのサービスは【無料】ではない?」に書いたように、自分のレジュメを整理して転職サイトに登録しておくくらいの手間をかけておいても罰はあたらないと思うのです。

そうはいっても、日頃からリストラにおびえ転職活動の事ばかり考えてはいられないと思います。どのくらいの心持ち・勢いで準備しなければならないのか判断する為に、自分の会社がどのくらいヤバいのかワリと簡単に客観視出来る記事を見つけましたので、こちらを紹介して今回の記事をおしまいにしたいと思います。

http://markethack.net/archives/51844900.html
死亡フラグが立ってるよ……あんたの会社 就活するなら、このへんのチェックを怠らないようにMarket Hack

この記事では、いわゆる「就活で選んではいけない会社」のチェック方法として紹介がされていますが、自社の状況や「選んではいけない転職先」をチェックするのにも参考になるのではないかと。

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