「アップルの新入社員に向けたメッセージ」はブラックか?

GW明けから連続Postとなりますので、今回は短めで。

twitterのタイムラインに流れてきたメッセージに、またまた自分の妖怪アンテナが反応するwebページを見つけました。
リンク先のページ:
http://www.seojapan.com/blog/apple-note

「apple 新入社員」をキーワードに検索し、twitterでの反応を見たところ、賛否両論真っ二つですね。
参考までに、同じ話題を元にした間逆のエントリーを掲載させていただきます。

肯定派:
喜んで週末働きたくなるような企業を選べ - Life is Beautiful
http://satoshi.blogs.com/life/2012/05/job.html
http://satoshi.blogs.com/life/2012/05/job.html

否定派:
アップルが新入社員に渡すメッセージがブラック企業みたいな件 - アゴラ
http://agora-web.jp/archives/1454612.html
http://agora-web.jp/archives/1454612.html


■のるかそるかという話

この二つのエントリ、自分はどちらも間違っていないと思うんです。
前者は極端な話ではありますが、まるで昼夜を忘れて遊ぶ様に没頭出来るような仕事や、この人の為になら死ねると思えるくらいの人たちと働く事が出来たら幸せだという話で、後者はこんなの労基法的に真っ黒だろ開き直りにも程があるというお話かと。

自分も「「祭り」が終わる事を受け入れられない経営者」と「流れに逆らうより流れに乗ってみる」に相反する2つお話を書いていますが、「目の前にぶら下げられた人参がおいしそうだったら、とりあえず人参にかぶりつける様全力で突っ走る」か、「人参に興味が無ければ自分のペースで歩く」かの違いだと思っています。

それにしてもAppleがぶら下げる人参は分かり易く魅力的ですよね。今や時価総額世界一の会社で、そこから生み出されるプロダクトはセクシーで、かつカリスマ創業者はもはや伝説化が間違いない人ですから。

もし幸運な事に20代のうちに人参が目の前にぶら下がっていたら、「流れに逆らうより流れに乗ってみる」にもちらっと書いた様に、とりあえず喰っといた方良いと思います。これが30代になると、下手に知恵がついてしまい、どうしても「この人参おいしいの?」と構えてしまいがちですから。
また、20代なら人参がまずく吐き出しても、またうまい人参に巡り会うチャンスが時間的に30代より多いのではないかと。

逆に経営者の方には、上手い事人参をぶら下げてくれないと馬は走りませんよ、ということをよーく肝に銘じて頂きたいです。人参なしやしょぼい人参、又は作り物の人参でこのメッセージをパクってオペレーションしようとすれば、それは単なるブラック会社でしかありません。
精巧な作り物にだまされてみるのも人生経験になるかもしれません。


■走り続けるのはしんどいという事も忘れずに

しかし、いくら人参をぶら下げられても、もう人参食べあきましただとか、目の前に人参があってももう走れませんなどという事もままあると思います。特に後者が圧倒的に多いのではないかと。
Appleに在籍されていた方のblogに、上記の事実がとても分かり易く、かつ生々しく書かれていましたのでリンクを貼っておきます。是非ご覧頂ければと。

グローバル企業のトップはみんな猛禽類 - まつひろのガレージライフ
http://matsuhiro.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html
http://matsuhiro.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html 

そういえば、「「祭り」が終わる事を受け入れられない経営者」に書いた前職の社長も、「この会社で一番働いているのは俺だよ(はぁと)」と良く言ってたなぁ...

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